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アートセラピーの対象と事例

アートセラピー(芸術療法)の対象

アートセラピー(芸術療法)は言葉だけでなく、絵などの象徴表現を通したコミュニケーションです。

そのため言語によるコミュニケーションが苦手な子どもやお年寄りに適しています。他にも、何らかの心身の障害により言葉でうまく表現できない人や、言葉で感情を人に伝えることが苦手な人にも向いています。

老人養護施設、保育園・幼稚園、病院・リハビリ施設などアートセラピーの適用範囲はとても広いです。

また最近では病気という程ではないけれど、なんとなく悩みストレスに耐えながら生活している人が増えています。ストレスは大きな病気の原因にもなります。これからはもっと日常に溶け込んだ形でアートセラピーの場が広がっていき、病気の予防・ストレスケアにつながっていって欲しいと思います。

アートセラピー(芸術療法)の事例

■アートセラピーの事例■
痴呆のお年寄りが絵に取り組むことにより、脳が活性化され症状が軽くなった。また表情が豊かになった。
自分の生き方がわからないという女性が絵を通したカウンセリングにより、自分の本当の感情に気づきやりたいことをみつけていった。
病院に入院中は環境の変化も少なく、感情が停滞してしまうことが少なくない。初めは弱々しいタッチの絵を描いていた患者さんが、徐々に感情を素直に表現したような絵を描くようになっていった。また絵のモチーフを探すために周囲のちょっとした環境の変化にも目を向けるようになり、入院生活を楽しめるようになったと言っていた。
自閉症と診断された子どもが絵による自己表現を通して、自分の気持ちを外に表現できるようになった。
子どもを愛せないという母親が、子どもの描いた絵を見ることにより自分の子ども時代での葛藤を思い出した。そのことをきっかけに子どもに対する見方が変わり、関係性も変わっていった。

以上いくつかの例をあげましたが、アートセラピーは痴呆やストレスに効く万能薬ではありません。
絵を描けば必ず治るというものではないのです。 その効果の限界も知っておかなければいけません。

 

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