コラージュ

切り抜きを、貼り合わせるアート

コラージュとは「貼り付ける」という意味のフランス語。雑誌やパンフレットから自分の気に入った写真やイラストを切り抜き、ペタペタと貼っていくアートで、あのピカソもやっていました。

コラージュのやり方はとても簡単。まずは雑誌やパンフレットなどを用意します。その中から自分の気に入った写真やイラストを切り抜き、土台となる紙に貼っていきます。

土台となる紙は白が基本ですが、黒やその他の色の紙に貼るのも面白いですね。動物や食べ物、人、風景などのイラストを自由に組み合わせることにより、自分だけの表現ができます。

コラージュは雑誌を切り抜き、自分の気に入った場所に貼って行くだけなので、上手ヘタはありません。また絵を描くより簡単な作業なので、精神が弱っている方や、身体に障害がある方でも取り組むことができ、「コラージュ療法」という形でカウンセリングの場でも用いられます。

コラージュは箱庭と似ています。箱庭とコラージュとのちがいは、前者が立体、後者が平面というところです。箱庭は砂の上に人形を置いていくアートでとてもおもしろいですが、持ち運びが不便です。一方、コラージュは土台となる紙と切り抜きがあればできるので、誰でもどこでも取り組むことができます。

コラージュの魅力のひとつは画材費がほとんどかからないという点です。雑誌は読み終えていらないものから切り抜けばいいし、旅行代理店にいけば、世界中のきれいなパンフレットが無料でもらえます。

スプレーのりを使う

コラージュをする際におすすめしたいのが「スプレーのり」
です。切り抜きをコラージュしていく時に、普通ののりをつかっているとのりが手に付いたり、毎回ふたをするのが面倒だったりして、創作のじゃまになります。

スプレーのりはスプレー状になっているのりで、スプレーから霧状ののりが出てきます。貼りたいところにサッと一吹き。あとは貼るだけ。これならイメージをじゃまされることもありません。

スプレーのりの入れ物に書いている2ケタの数字はのりの粘着力を表す数値で、数が大きくなるほど粘着力が強くなります。コラージュなら貼ったりはずしたりの修正が簡単にできる55番が使いやすいです。

参考文献・おすすめの本

参考書籍・おすすめの本の中からランダムで表示中

高橋依子、牧瀬英幹/描画療法のさまざまな実践について、章ごとに1つずつ徹底解説。適応の見極め、導入の手順、描画の解釈などの基本的な進め方、細かい工夫や注意点などを、事例をあげながら具体的・実践的に説明する。