色えんぴつ

使いやすく、心が落ち着く画材

色えんぴつは、多くの人になじみのある画材で、初めての方でも抵抗なく使える画材です。

色えんぴつは絵を描くときに手や机が汚れないので、病院や喫茶店などどこでも使いやすいのが特徴です。
また、絵に馴染みがない人は汚れることに抵抗を感じることもあるので、安心感のある色えんぴつからはじめてみるのがおすすめです。

いろいろな表現ができる

色えんぴつはしんの削り具合によりいろいろな描き方ができます。

先を細くすることにより繊細な表現を、先を丸くすることにより柔らかい表現ができます。また寝かせて描くことにより広い面積をぬることもできます。

色えんぴつは、比較的、落ち着いた心のときに適した画材です。
力強く発散するというよりは、色を楽しみ、描くこと自体を楽しむときに適しています。

きれいにとがった色えんぴつをもち、”シャシャシャ”と紙の上を走らす。そのときの音と感触が好きという人がたくさんいます。

水性色えんぴつ(水彩色えんぴつ)

色えんぴつの中でも特におすすめしたいのが水性色えんぴつです。

水性色えんぴつとは、水に溶かすことのできる色えんぴつ。ふだん目にする色えんぴつの多くは油性です。

水性色えんぴつは普通の色えんぴつのように使うこともできますが、水をつかってぼかしたり、水彩絵の具のような表現をすることもできます。

水彩画を描きたい時、絵の具を用意するのが少し面倒ですよね。後片付けも大変です。しかし水性色えんぴつを使えば、とても簡単に水彩画が描けます。

使い方は、まず水性色えんぴつで絵を描いていきます。その水性色えんぴつでぬった上から水を含ませた筆でなぞると、絵の具のようにのばすことができるのです。

水性色えんぴつでは絵の具のように濃い色を表現することはできませんが、うすくやわらかい色を表現するのにはとても適しています。

私はよくカランダッシュ クラシカラー水性色えんぴつ30色
を使っています。少し高価ですが発色がよく、きれいな色が出せるのでおすすめです。

参考文献・おすすめの本

参考書籍・おすすめの本の中からランダムで表示中

高橋依子、牧瀬英幹/描画療法のさまざまな実践について、章ごとに1つずつ徹底解説。適応の見極め、導入の手順、描画の解釈などの基本的な進め方、細かい工夫や注意点などを、事例をあげながら具体的・実践的に説明する。