パステル

やさしく伸びやかに

パステルは発色がよく、簡単にきれいな絵が描ける画材です。

パステルをけずって粉にして、指やティッシュで伸ばしてみましょう。きれいな色を広く広く伸ばしていると、こころもスーッと伸びやかになります。

ハードパステルとソフトパステル

パステルには、ハードパステルとソフトパステルがあります。ハードパステルとソフトパステルのちがいはその固さ。

パステルは色のついた粉を粘着剤で固めたものです。ソフトパステルはその粘着剤をほとんど使わないため、とてものびがよい上に発色がよく、サラサラとした柔らかい表現ができます。しかし、高価なことと扱い少しが難しいため、はじめはハードパステルをおすすめします。

ハードパステル

図工の時間に使ったコンテという画材を覚えていますか?四角い棒状でクロッキーなどに使っていたチョークみたいなやつ。実はあれがハードパステルです。

コンテはこげ茶っぽい色が多かったと思いますが、ハードパステルにはたくさんのきれいな色があります。パステルは粉を固めたものなので、色を混ぜて新しい色をつくるのが難しい画材です。ですから、もともとたくさんの色が用意されています。

それでは、ハードパステルを使ったパステルシャインアートの技法を紹介していきましょう。

パステルシャインアート

まず好きな色のハードパステル・1円玉・適当な大きさの紙を用意してください。まずハードパステルを削って粉状にします。1円玉のふちを使って削ると、簡単にハードパステルを粉状にすることができます。

そしてハードパステルの粉をゆびにつけ、紙の上にサーっとのばしてみましょう。それだけで、とてもきれいな線が描けます。

たとえば青のハードパステルを削り、その粉をサーっとのばせば空の完成です。けしゴムで空の一部を消せば、雲のできあがり。さらに色鉛筆で”へ”の字を3つくらい描き足せば、それは鳥に見えるでしょう。

パステルをつかうとたった10分で、あなたもアーティスト。

パステルを手でのばすことに抵抗を感じる人は、ティッシュでのばすこともできます。ティッシュを使うと指よりも、うすく広く彩色することができます。

私はヌーベルカレーパステル24Bを使っています。色数が多く、値段も手頃です。

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