展示会で向き合った「パステルシャインアートとは?」

第9回パステルシャインアートin関西 ギャラリー展

8/6~8/20に開催した「パステルシャインアートin関西ギャラリー展」で、初めて展示会のまとめ役をさせていただきました。

31名・62作品の展示となり準備は大変でしたが、その一方で、みなさんの原画を生でゆっくり見ることができる、またとないありがたい経験にもなりました。

展示会の出展作品はこちらのブログで見ることができます。
パステルアート作品 | パステルシャインアート西日本支部

パステルシャンアートとは何か

作品を見ていただければわかりますが、
みなさんそれぞれ個性が輝いています。

パステルシャインアートで学んだ描き方を進化させ、
シャインアートの枠を超えているような作品もありました。

そうは言っても今回は
パステルシャインアートの展示会…

「これはパステルシャインアートなのか?」
「パステルシャインアートとは何なのか?」

そんな根本的な問いかけに
何度も向き合うことになりました。

パステルシャンアートが描くもの

パステルシャインアートでは
・パステルを削り
・セロハンテープで縁取りをした
・15cmの正方形の紙に
・コットンと
・練り消しを使って
描きます。

出展された作品を見てみると、サイズはバラバラだし、セロハンテープで縁取りしていない作品もあるし、コットンを使わず指で描いたであろう作品もあります。

そんな中で多くの作品に
共通していたもの。

それは「光」を描いていることでした。

パステルで光を描くアート

パステルシャインアートのパンフレットでは次のように紹介されています。

「パステルシャインアートとは?」

パステルシャインアートは、1995年、赤坂のギャラリーで絵本作家の葉祥明さん等と開催した「天使展」で、発表した世界初のアートです。
~中略~
粉にしたパステルを伸ばしグラデーションでほんわりとしたやさしい丸い光を描くことからはじまりました。
この年はまさに阪神大震災や地下鉄サリンなど闇の年でした。
その年に、江村は大きな使命を感じ、人に夢と希望を与えるアートを広めることを決意し、シャイン(光る、輝く)という名前をつけました。

粉にしたパステルを伸ばし「光」を描くアート。
人に夢と希望を与える「輝き」のアート。

パステルシャインアートの名前そのものが、全てを表していました。

<追記> みなさんのコメント

記事をfacebookにシェアしたところ、たくさんのコメントをいただきました。

みなさん悩み、考えながら進んでいる。
仲間の存在そのものに、光を感じました。

みなさんのご意見に考え方が広がったので、許可いただいたものをブログでもシェアしたいと思います。


私もよく考えます。これはパステルシャインアートと呼んでいいのかな?と、この展示に向けてもかなり考えました。展示に出した絵は、パステルシャインアートの特徴の輝きや光、グラデーションを出そうと思い描きました。そんな絵に見てくれる人が何かを感じてくれるものがあれば、パステルシャインアートの世界になるのではないかと考えています。(N.Kさん)


私も、同じようなことを考えます。そして、私が普段よく描くテイストの絵はシャインアートと言えないような気がして、、、教室の名前を、パステルシャインアート教室としてはいけないような気がしたり。シャインアートならではの世界観は、他のパステルアートとは違っているとも感じます。 一方で、光を表現したアートに限らず、描く人の心を照らすものとしての光と考えたら、色に触れ絵を楽しむ事を伝える事がシャインアートとなるのでは、と思ったりもします。 答えはひとつでしょうか?(A.Oさん)


わかります!線引き、難しいですよね・・・。でも、今世間で描かれているパステルアートの描き方の基本は江村先生のパステルシャインアートから派生しているとすればパステルシャインアートと呼んでもいいような気もするのですが・・・。私も、時と場合によって『パステルアート』って表記したりします。(A.Tさん)


その疑問は常にあります。シャインと付くと、やはり引っかかりを感じることは事実です。でも、いつも思い出すことはレッスンで教えていただいた言葉で「枠を外し、心を開放することから始めよう」という、一番の基本の円を描く時の教えです。定義が無いからこそいいんだという教えです。(M.Hさん)


初めての方に必ず描いていただいているのが「円」です。パステルシャインの核になるモチーフです。その円から始まって細胞分裂のように広がってたくさんのパステル画が産まれました。パステルシャインの原点は光りですね♪光りを感じる作品がパステルシャインではないでしょうか?仏教にもたくさんの宗派がありますが大本はお釈迦様の言葉、教えからはじまりました。パステルシャインはお釈迦様と同じでその上にたくさんの教えが産まれましたが原点はお釈迦様ですね。そうおもうとパステルシャインは凄いですね♪(K.Sさん)


私の中にもある「問い」です。パステルシャインアートの原点に還りたくなると、江村先生に会いに行き、一緒に描き、たっくさん質問しちゃいます^^6月に江村先生と3日間ご一緒して、「あぁ、(それぞれの)自分の中の光を大切にすればよいのだなぁ」なんて、じんわり味わってきました。ぜ~んぶ正解なんですよねぇ♡

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高橋依子、牧瀬英幹/描画療法のさまざまな実践について、章ごとに1つずつ徹底解説。適応の見極め、導入の手順、描画の解釈などの基本的な進め方、細かい工夫や注意点などを、事例をあげながら具体的・実践的に説明する。