アートセラピーの効果

アートには心の世界が表現されています。画材のリラックス効果で心の防衛機能がゆるくなり、普段は気づけない無意識の思いや抑圧された感情が作品に表れやすくなります。

アートを通して自分をみつめたり、抑圧された感情を解放したり、ポジティブな心の交流が生まれたり、アートセラピーには様々な効果があります。

アートに取り組んでいる間は、悩みや葛藤から解放されますし、それらが特になくても、楽しみながら表現することで心身のリフレッシュにもつながります。

それではアートセラピーの効果を詳しく紹介していきましょう。

感情の解放(カタルシス)

カタルシスとは心理学の用語で、抑圧された感情を言語的・非言語的に表現することで不安や緊張から解放される現象です。「心の浄化作用」ともいいます。

アートセラピーでは、心の中の葛藤やネガティブな感情をアートを通して解放し発散することで、カタルシスを引き起こす効果があります。

気づき・洞察

アートセラピーでは自分の内的世界を作品として外に表現することができます。

自分の問題や葛藤を作品として自分から切り離すことで、適当な距離をおき、客観的に見ることを可能にします。

作品を通して自ら気づくこともありますし、セラピストとのやりとりを通してより深い洞察につながる効果もあります。

欲求の昇華

昇華(しょうか)とは心理学の用語で、心の防衛機能のひとつです。社会的に実現不可能な目標(性的欲求や攻撃的欲求など)を、スポーツや芸術といった社会に認められる形の目標に変換することで達成をはかることです。

アートセラピーでは、強い欲求や激しい感情を「アート」という誰も傷つけない安全な方法で発散することができます。

自己肯定感が上がる

アートセラピーの参加者は無条件に受容されます。表現された作品はありのままに尊重され、それは個人を尊重することにつながります。

作品を自分で作り変えられることは、外界に積極的に関与・コントロールし、自己効力感を高めることにつながります。

作品を完成することで達成感を感じたり、周囲からの共感や賞賛により自尊心も高まります。

アートセラピーを通して健全な自己愛を育み、自己肯定感が上がる効果があります。

ポジティブな感情を取り入れる

アートでは何を表現するのも自由です。
今は実現していない理想や希望を言葉では表現できないかもしれませんが、アートならイメージを通して表現し、ポジティブな感情を取り入れることができます。

心の交流が生まれる

現在社会は人間関係が希薄・複雑で、ストレスの原因となることが多いです。

アートセラピーは少人数のグループでも実施されますが、初対面でも一緒にアートに取り組むことで、アートを介したポジティブな心の交流が自然と生まれます。

参考文献・おすすめの本

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高橋依子、牧瀬英幹/描画療法のさまざまな実践について、章ごとに1つずつ徹底解説。適応の見極め、導入の手順、描画の解釈などの基本的な進め方、細かい工夫や注意点などを、事例をあげながら具体的・実践的に説明する。
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